【第3章】08. 治療内容と価格について ~発毛専門クリニックへ通い始める~
人間欲が出るものです。発毛専門クリニックでの成果に満足しつつもよりリーズナブルな方法を模索し始めます。
クリニックへ通い始めてちょうど1年ぐらい経ったころでしょうか。
日本でついにプロペシアが認可されました!!
そのあたりから発毛専門クリニックの治療内容のコストパフォーマンスについて考えるようになりました。正確には前々から思っていたのですが、実際に発毛に成功した喜びの方が圧倒的に強かったため大して気にしてませんでした。
以下が私の感じた内容です(2006年当時のことなので、今は治療内容や価格体系も変わっているかもしれません)。
治療内容について
クリニックへ行くと最初に血圧を測定します。そのあと担当の先生と話をして「何か疑問や異変はない?」というような質問をされ「何もないです」と答えると、ちょっとだけ髪の毛をチェックされて診察は終了。薬をもらって帰ります。
ほんとに15分ぐらいで終わります。ただ、薬をもらいに行っているという感じです。外科的な治療は一切ありません(AGAの場合、育毛サロンのような施術をしても無意味だと思いますが)。
発毛クリニックは私の住んでいた付近になく、往復約4時間かけて通っていたので時間が惜しく感じるようになってしまいました。
治療方針について
最初の1年はミノキとフィナを毎日服用し、その後服用量を次第に減らしていき、現状維持できる最小限の薬の最適値を見つけてその量を服用し続けるという感じです。その際、現状維持できているかどうかの判定に使うのが3ヶ月に1度撮る写真です。
この写真を見ながら服用量の増減を決めるわけですが、基本的に1箇所あたり1枚しか写真を撮ってもらえないので前回と撮る角度が違ったりすると進展してるのかどうかが非常に判断しづらいです。
自分の場合「何とも言えないね」というコメントがほとんどでした。だったら1箇所当たり角度を変えて3,4枚の写真を撮ったり、気にしている部分にホクロなどの目印があるなら、そこをマイクロスコープで詳細に記録してもっと客観性を持たせて欲しいと感じました。
また、自分の通っていたクリニックでは診察してくれる先生が3,4人ほどいました。1人は医学部出の医院長ですが、医院長に診てもらったのは初回検診と薬を初めて処方される2回目の検診だけでした。あとは、その他の先生に診てもらっていたのですが、あるとき診察時にちょっと日常会話をする機会がありました。
えーと、今は何をやっているの?
大学院生です
何を専攻してるの?
電気関係です
すごいねぇ、頭いいんだ。じゃあ、毎日実験ばっか?
そんなときもありますね
やっぱ理系はそういうのあるんだねぇ。私は文系だったから、、、
てっきり医学部出か薬学部出だと思っていましたが、「なんで文系出の人が診察してるんだ?」という思いありましたが、あえて深入りはしませんでした。結局のところ、薬に頼った治療だから診察する人は医学的な知識を持っている必要がないというところなのでしょうか。
価格について
フィナ、ミノキ以外に脱毛症を改善できる有力な手段がないのが現状なので薬の処方が治療のメインになるのは仕方ないと自分は考えています。そのため、上述した治療内容や方針は「フィナとミノキ以外で有力な対策がないから」という答えで納得はできます。
ただ、もう少しお財布に優しい価格設定にして欲しいと感じてしまいました。このクリニックの特徴として、治療1回につき31,500円前後かかります(薬代込み)。そして、この価格は薬の量には比例しません。どんなに多く処方されてもどんなに少なく処方されてもこの価格です。M字部を気にしている私にとっては経皮ミノキはあまり有効とは思えませんし、塗布する部分が少ないのでミノキの減りがとても遅いです。
そんな自分が「まだミノキ余ってるので」とか「ミノキはM字部には余り効果がないので」という理由で処方を断ったとしても価格は変わりません。プロペシアが日本で認可された現在、月に約10,000円で処方してくれるところは結構あります。
色々と厳しい意見を書きましたが、決してこのクリニックを否定しているわけではありません。実際に効果はありましたから。育毛知識ゼロでプロペシアがまだ日本で認可されていない状態でこのクリニックを選び通ったのは今でも最善の選択だと思っています。ただ、人間やはり欲深いですから
「この治療内容だったら、クリニックに通わずに自分でできるんじゃないか」
などと考えてしまうようになりました。
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